よくあるご質問 (FAQ)

デバイスの定義

MEMS 加速度センサとは何ですか?  

MEMS 加速度センサは、加速度の静的または動的な力を測定する微小電気機械システムです。静的な力とは、地球の引力を指します。地球上のすべての物体は、1「g」という定義加速度で落下し、これは約 9.81 m/s² (32.17 ft/s²) に相当します。かなり頻繁に、加速度は m/s²、ft/s² の代わりに、「g」が加速度の単位として使用されています。加速度センサ自体に運動または振動が適用された場合、動的な力となります。加速度センサは、画面の向き、ハードディスクの保護、インタラクティブ ゲームのジェスチャー認識、または消費電力管理用のアクティビティ監視など、数多くの機能を実現します。  

MEMS ジャイロスコープとは何ですか?  

現在では、MEMS ジャイロスコープは携帯デバイスの画像の安定化、GPS 支援、およびユーザーインターフェイスなどに使用されており、これらのデバイス市場は世界中で急速に拡大しています。

地磁気センサとは何ですか?  

地磁気センサとは、複数の軸に沿った地球磁場を検出するセンサのことを言います。絶対方位 (方向) の情報を提供する唯一のセンサです。加速度センサとジャイロスコープと併用することで、磁気センサは GPS のロケーション ベースのサービスを補強します。

どの種類のモーション センサが必要なのか分かりません。  

以下の表で、各種類のモーション センサの測定対象および制限事項をご確認ください。

モーション検知の基礎

  測定対象 制限事項
加速度センサ
  • 重力加速度と直線加速度のベクトル和 (メートル/秒2)
  • ピッチ/ ロールのジャイロスコープの較正用に重力ベクトルを提供
  • 動的条件でノイズが多い
  • フィルタを使用してノイズの少ない出力が可能となるが、応答は遅くなる
コンパス
  • 生センサが x,y,z の磁場強度を測定
  • 局所干渉を受けることなく、面内 (地球の XY 座標) のベクトル和が磁北 (絶対方位の基準) を指す
  • ヨー ジャイロスコープを較正するために使用
  • 局所磁場の影響を非常に受けやすい。通常の場合、応答も遅い
  • PCB 基板上の配置に制限がある
ジャイロスコープ
  • 角回転速度 (度/秒)
  • 応答は速くてスムーズ
  • 磁場の中に置いてもシステムは正しく動作可能
  • 姿勢ベクトルを計算するため、データを高レート、一定時間間隔で統合する必要がある
  • 絶対基準なし
  • ドリフトの影響を受けやすい
  • 電流引き込みが高い
高度計
  • 高度/気圧(kPa)
  • GPS 高度を増補
  • 環境による影響
  • 低分解能
Kionix が提供している開発ツールは?  

Kionix の開発キット、開発ボード、および評価ボードは、当社加速度センサを使用するアプリケーション、ファームウェア、および試作品の開発を可能にする、シンプルな開発環境をお客様に提供します。現在 Kionix では、 「Kionix 加速度センサ アプリケーション/ファームウェア開発キット」, 、開発ボードとツールの EZ430-C9EZ430-F2013 、および各 Kionix 加速度センサに対応した 評価ボード を提供しています。

ピン互換性とは何ですか?  

Kionix 部品の多くは、一部の他社製品とピン互換です。ピン互換性とは、2 つの製品の間で対応するピンの一つひとつに、類似した機能が割り当てられていることを意味します。さらに、パッケージ サイズとピン配置も同じです。これにより、Kionix 部品を競合社部品のドロップイン交換部品として使用することができます。

なぜ Kionix 部品は異なるピン配置とパッケージ サイズを持っているのですか?  

Kionix 部品は、さまざまなパッケージ サイズとピン配置で提供されます。ピン数と配置は、ASIC の機能セットによって決定されます。たとえば、部品のピン数は、バイアス ピン数、割り込みピン数、部品にデジタル インターフェイスが使用されているかどうか、またどちらのプロトコルを使用するか (I2C または SPI、またはその両方) によって影響されます。部品によっては純アナログであったり、SPI または I2C 通信プロトコルを介したインターフェイスが可能なものもあります。また一部の部品では、データ レディ、タップ/ダブルタップ、自由落下、モーション、および姿勢など、1 つまたは 2 つの割り込みピンでサポートされるエンジンが組み込まれています。当社製品のいくつかは、競合製品とピン互換となっています。

一方、パッケージのサイズはセンサ素子と ASIC のサイズにより異なり、これらの 2 つのシリコンがパッケージの最終的なサイズを決定します。さらに多くの場合、お客様によって事前に定義されたフットプリントとピン配置の要件を満たす必要があります。

以下は、当社の加速度センサとピン数の対応表です。

10-pins:  KXCJ9, KXTJ9, KXTI9, KXTIA, KXTF9, KXTE9, KXSD9, KXUD9, KXTH9, KXTC9
12-pins:  KXTJ2
14-pins:  KXSS5, KXTH5, KXSC4, KXSB5, KXR94, KXRB5, KXD94
16-pins:  KXTIK, KXTC8

センサ・フュージョン

センサ・フュージョンとは何ですか?  

センサ・フュージョンとは、アプリケーションやシステムの性能を向上させるために、複数のセンサからのデータをインテリジェントに組み合わせるソフトウェアのことを言います。複数のセンサからのデータを組み合わせることにより、個々のセンサの欠陥を補正し、正確な位置と姿勢を算出することができます。

詳しくは、 センサ・フュージョンのページ をご覧ください。

センサ・フュージョンは、異なるオペレーティング システム間でどのよ​​うに機能しますか?  

センサ・フュージョンは、Google Android OS、Apple iOS、および Microsoft Windows OS を含む、複数オペレーティング システム間で動作します。ただし、各プラットフォームには、センサの機能性とユーザー エクスペリエンスを最大限にするために克服しなければならない、センサのインテグレーション上のユニークな課題があります。

これらのプラットフォームはすべて非常に多様であるため、センサ サプライヤ業者にとっては、開発用ハードウェアおよびソフトウェアへの早期アクセスが非常に重要となります。

これらの課題を克服するために、センサ サプライヤ業者は、その技術提携会社および共通顧客と協働して取り組む必要があります。

Sensor Manager Architecture

FlexSet™

FlexSet™ とは?  

Kionix FlexSet™  は、業界で唯一のユーザー主導型電力、ノイズの最適化ツールです。  Kionix は、オンラインおよびダウンロード可能の両方の  グラフィカル ユーザー インターフェイス の提供によって、 設計および情報/教育の両方の目的での電力およびノイズのパラメータの完全なカスタマイズを可能にしています。

設計者は、電力およびノイズのパラメータを簡単に調整して、独自のアプリケーションニーズに応じて完全にカスタマイズされたソリューションを作成できます。FlexSet™ を使用すれば、値を調整して比類のないシステム性能や低電力を実現することが可能になり、設計者は現在最も総合的で柔軟な加速度センサの最適化を利用できます。

この新しいテクノロジーは、   KX022  (2x2mm) および   KX023  (3x3mm) を含む Kinonix の最新の加速度センサに組み込まれていて、将来の Kionix の低電動、高性能製品の基礎となっています。

FlexSet ™ ツールの動作原理  

インタラクティブな FlexSet ™ のユーザー インターフェースを使用すれば、設計者は電力やノイズの選択をどのように調整すれば、システムの要件を満たし、最適化された出力性能を得られるかが分かります。

電力:  インターフェース回路に大きな処理パワーを提供することで、一定の時間枠内でより多くのサンプルを処理できるようになり平均化の強化が正確性の向上につながります。ただし、より複雑なフィルタリングやその他のステップで、読み取り結果の正確性を改善し、ノイズに関連する不正確性を回避し、センサ電流の引き込みを増大できます。低い正確性に対応できるアプリケーションモードでは、低消費電力が可能になります。 

ノイズ: ノイズは、間違ったトリガなしで、ユーザーや環境からの入力を的確に認識して、反応するシステムの能力に影響を与えます。ノイズを減少させるには、大きなサンプリングレート (オーバーサンプリング)、より長いサンプル時間、そして電力消費を増加させる可能性がある他のパラメータの変更が必要になります。

FlexSet ™ では、設計者は加速度センサのサンプル レート、ODR、その他の値をカスタマイズして、実質的に独自の加速度センサを設計することができます。  FlexSet ™ は、現在提供されている標準的なユーザー選択可能パラメータをはるかに超えるカスタマイズを提供しています。

さらに、FlexSet ™ は、統合アルゴリズムのプログラミングを強化しており、システム設計者は画面回転、Tap/Double-Tap™ やモーション ウェイクアップ機能などのシステム機能を簡単に実装できます。  また、FlexSet ™  では、アルゴリズムエンジンのオン/オフを切り替えることで、より大きな節電機会を得られます。 

FlexSet ™ の主な利点は?  

システム設計者は、一般に最も低い電力に加えて最低のノイズ値を求めますが、実際にはこれらのパラメータ値の間にはトレードオフが存在します –

加速度センサのパラメータをカスタマイズする際にエンジニアが使用する代表的な実際のレジスター選択であるこのツールを使用すれば、システム設計者は正確な設計パラメータの選択を通じて必要な結果を決定できます。 設計者は幅広い種類の切り替えの選択やプルダウン メニューで、ODR、サンプル平均化、動作モード、サンプルのバッファリング、帯域、その他多数を含む豊富な種類のオペレーション設定ができます。 

選択した値に対応する出力が、ユーザー コントロールパネルの横にあるグラフに表示されます。  値が調整されるとグラフが動的に変化し、「ケースの比較」モードも含めて、設計者はさまざまな設定を並べて比較することができます。  FlexSet ™ では、値を無限に調整して、アプリケーション固有のニーズに合わせてソリューションを完全にカスタマイズすることができるので、設計者は市場で利用できる中でも最も総合的な加速センサの最適化が可能になります。

帯域幅

帯域幅とは何ですか?  

帯域幅は、加速度センサまたはジャイロスコープが動作する周波数範囲のことです。Kionix センサは、0Hz からユーザー定義可能な上限遮断周波数までの周波数に応答します。

電気系

Kionix の DFN パッケージの中央パッドは接地するべきですか?  

はい。Kionix の DFN パッケージの中央パッドは、接地してください。これにより、最高のノイズ性能が可能となります。一般的に、センサとプリント回路基板 (PCB) 間の強固な機械的結合を実現するため、中央パッドは PCB にハンダ付けすることを推奨します。

加速度センサのデジタル出力から、どのように加速度を計算するのですか?  

Kionix では、いくつものデジタル 3 軸加速度センサ製品を提供しています。これらの製品は、すべて各軸の直線加速度に比例したデジタル出力を提供します。標準的な規則により、ゼロ加速度 (ゼロ g オフセット) は通常、最大出力値 (12 ビット出力の場合 4096、10 ビット出力の場合 1024、など) の半分の出力として定義されています。 12 ビット出力を提供する加速度センサでは、これは 2048 というゼロ g オフセットを意味します。2048 以上の出力は正の加速度、2048 以下の出力は負の加速度を示します。加速度の大きさは、通常 g 単位 (1g = 9.8m/s2 = 地球の加速度) で表します。これは、出力測定値とゼロ g オフセットとの差を求め、加速度センサの感度 (単位はカウント/g、または LSB/g) で除算して算出します。12 ビット デジタル出力の 2g 加速度センサの場合、感度は 819 カウント/g または 819 LSB/g となります。加速度は、a = (Aout - 2048)/(819 カウント/g) で、単位は g です。

エイリアシングとは何ですか?  

エイリアシングとは、連続する信号を低すぎるレートでサンプリングしたために生じる、出力の歪みのことを言います。エイリアシングを防ぐには、少なくともローパス フィルタの遮断周波数の 2 倍のレートでサンプリングする必要があります(Nyquist–Shannon のサンプリング定理)。

スパンとは何ですか?  

加速度センサにおけるスパンとは、公称 Vdd および温度時の フルスケール ± 入力加速度に対するゼロ g 出力 に相対する、出力電圧またはデジタル カウント値のことを言います。ジャイロスコープでは、スパンは、公称 Vdd および温度時の フルスケール ± 入力回転に対するゼロレート出力 に相対する、出力電圧またはデジタル カウント値のことを言います。

ゼロレート出力とは何ですか?  

ジャイロスコープにおいて、ゼロレート出力とは、公称 Vdd と温度時のゼロレート入力回転に対する出力電圧またはデジタル カウント値のことを言います。  

ゼロ g オフセットとは何ですか?  

加速度センサにおいて、ゼロ g オフセットとは、公称 Vdd と温度時のゼロ g 入力加速度に対する出力電圧またはデジタルカウント値のことを言います。

加速度センサのアナログ出力から、どのように加速度を計算するのですか?  

Kionix では、いくつものデジタル 3 軸加速度センサ製品を提供しています。これらの製品は、すべて各軸の直線加速度に比例した出力電圧を提供します。標準的な規則により、ゼロ加速度 (ゼロ g オフセット) は通常、供給電圧の半分に相当する出力電圧 (Vdd/2) として定義されています。 供給電圧が 3.3V の加速度センサでは、これは 1.65V というゼロ g オフセットを意味します。1.65V 以上の電圧は正の加速度、1.65V 以下の電圧は負の加速度を示します。加速度の大きさは、通常 g 単位 (1g = 9.8m/s2   = 地球の加速度) で表します。これは、出力測定値とゼロ g オフセットとの差を求め、加速度センサの感度 (単位は V/g、または  mV/g) で除算して算出します。3.3V で動作する 2g 加速度センサの場合、感度は 660mV/g または 0.660V/g となります。加速度は、a =  (Vout - 1.65V)/(0.660V/g) で、単位は g です。

多重化

内蔵マルチプレクサを使用しない場合、どうすればよいですか?  

内蔵マルチプレクサを使用しない場合は、以下の接続をしてください: S0 と S1 - アースまたは Vdd。 Vmux:フローティングしたままにする。

内蔵マルチプレクサは、どのように使用するのですか?  

加速度センサの Vmux ピンをマイクロプロセッサのアナログ>デジタル(A/D)入力ポートに接続し、加速度センサの S0 と S1 をマイクロプロセッサのデジタル出力に接続します。S0 と S1 をそれぞれ適切な値に切り替えることにより、目的のマルチプレクサ出力を選択します。目的のマルチプレクサ出力が選択されたら、5 ミクロ秒待ってからアナログからデジタルへの変換を開始します。製品仕様書にて、Vmux  の各出力オプションに対する S0 と S1 のステートを定義する出力選択表を参照してください。また、アプリケーションノート AN003 では、内蔵マルチプレクサおよび外部マルチプレクサの使用方法も説明します。

なぜ一部の加速度センサに内蔵マルチプレクサがあるのでしょうか?  

内蔵マルチプレクサを利用すると、メインのマイクロプロセッサ側にアナログ>デジタル(A/D)ポートが 1 つ、またはデジタル出力ポートが 2 つしかなくても、X, Y, および Z 軸の加速度を測定することができます。これは、利用可能な A/D ポートの数が限られている場合に有利となります。KXPA4、KXPB5、KXP94、および KXR94 には内蔵マルチプレクサが装備されています。

ノイズ

ノイズ密度からどのようにノイズを計算するのですか?  

センサのノイズ出力は、出力フィルタの設定に大きく依存するため、ノイズはノイズ密度 (ND) として報告します。ノイズ密度は、帯域幅の平方根あたりのノイズとして定義されます。ノイズ密度の単位は一般的に加速度センサは ug/sqrt(Hz)、ジャイロスコープは deg/s/sqrt(Hz) が使われます。任意のアプリケーションの期待ノイズ値を判定するには、まず出力フィルタの等価ノイズ帯域幅 B を決定します。フィルタの等価ノイズ帯域幅は、-3 dB の帯域幅 (f-3dB)  に係数を乗算したものです。この係数は、次の表に示すように、フィルタの次数に依存します。

1 次フィルタの場合、B = 1.57 * f-3dB Hz

2 次フィルタの場合、B = 1.11 * f-3dB Hz

3 次フィルタの場合、B = 1.05 * f-3dB Hz

4 次フィルタの場合、B = 1.025 * f-3dB Hz

加速度センサの場合、KXR94 加速度センサの出力に 50 Hz  の 1 次ローパス フィルタを適用した場合 (ND = 40 ug/sqrt(Hz))、ノイズの期待値は (40 ug/sqrt(Hz)) * sqrt(1.57 *50 Hz) = 354 ug となります。これが KXR94 の出力に期待される RMS センサ依存ノイズです。センサ出力に見られる実際のノイズは、センサにかかる環境ノイズ (熱、Vdd 制御、機械的加速度) により、このエラー報告値よりも大きい場合があります。

ノイズ密度とは何ですか?  

この値を測定帯域幅の平方根で乗算すると、公称 Vdd および温度時の RMS 加速度ノイズ(加速度センサの場合) または RMS 回転ノイズ(ジャイロスコープの場合) が算出されます。この値以下の加速度および回転は、解決されません。  

非直線性

非直線性とは何ですか?  

センサでは、入力加速度 (加速度センサの場合) または入力回転 (ジャイロスコープの場合) と出力電圧値またはデジタルカウント値との関係は、完全な直線関係ではありません。この非直線性は「ベストフィット直線」(感度によって定義された直線) からの出力電圧値またはデジタルカウント値の最大偏差を意味します。非直線性は、一般的にフルスケール出力 (FSO) に対する割合、即ちフルスケール出力を最大出力偏差で除算した比で表し、パーセント値として指定します。

アナログ加速度センサの非直線性の計算方法を、以下に示します。

非直線性とは何ですか?

レンジ

製品の g レンジを仕様以上の値にプログラムした場合、どうなりますか?  

製品の感度が低下し、非直線性が見られるようになります。非直線性とは、センサで入力加速度と出力電圧値が完全な直線関係にない場合を言います。

レンジとは何ですか?  

加速度センサのレンジとは、出力をスパン電圧値またはデジタル カウント値に到達させる 入力加速度 のことを言います。ジャイロスコープのレンジとは、出力をスパン電圧値またはデジタル カウント値に到達させる 入力回転 のことを言います。

レシオメトリック性

Kionix 加速度センサはレシオメトリックですか?  

センサはレシオメトリックである (Vdd の増加または減少と同じ比率で出力も増減する) ことが理想的です。たとえば、Vdd が 5% 増加した場合、0g オフセットも 5% 増加します。

レシオメトリック エラーとは何ですか?  

アナログ センサはレシオメトリックである (Vdd の増加または減少と同じ比率で出力も増減する) ことが理想的です。たとえば、Vdd が 5% 増加した場合、0g オフセットも 5% 増加します。

レシオメトリック エラーは、オフセットまたは感度の実際変化値と、理想的または期待変化値との差と定義します。計算方法は、アナログ センサとデジタル センサで異なります。  

アナログ センサの場合、0g オフセットまたは感度が変化した比率、または Vdd が変化した比率のことを言い、パーセント値で表されます。当社仕様については、レシオメトリック エラーは通常、Vdd の公称値からの +/- 5% 変化に対して計算されます。たとえば、Vdd = 3.3V +/- 5% でのオフセットのレシオメトリック エラーは、次の最大絶対値として定義されます:

レシオメトリック エラー

レシオメトリック エラー

デジタル センサの場合、0g オフセットまたは感度が変化した比率のことを言い、パーセント値で表されます。当社仕様については、レシオメトリック エラーは通常、内部電圧レギュレータなしの部品では、Vdd の公称値から +/-5% 変化した場合、あるいは電圧レギュレータを使用する部品では、Vdd のレンジの約 ½ 変化した場合に計算されます。Vdd = 3.3V +/- 5% に対して測定されたオフセットのレシオメトリック エラーは、次の最大絶対値として定義されます:

レシオメトリック エラー

同様に、Vdd = 3.3V +/- 5% に対する感度レシオメトリック エラーは、次の最大絶対値として定義されます:

レシオメトリック エラー

分解能

分解能とは何ですか?  

分解能とは、加速度(加速度センサの場合) または回転 (ジャイロスコープの場合) の、検出可能な最小変化量のことをいいます。検出可能であるためには、信号はセンサのノイズよりも大きくなければなりません。

当社アナログ部品の分解能は、次式を使って決定することができます: RES = ND * sqrt(B)

デジタル部品では、アナログ信号がデジタル出力に変換するので、デジタル部品の分解能は、さらに変換分解能に依存します。変換分解能は、デジタル分解能 = 1/(感度) の式で決定できます。したがって、デジタル部品の分解能は、アナログ分解能とデジタル分解能のうちの大きい方となります。

セルフ テスト

セルフ テストを使用しない場合、このピンは無接続(フローティング) のままにしておいても問題ありませんか?  

ピンはオープンのままにしておかないでください。周囲の状況に応じて、ピンの電圧が、誤ってセルフ テストをトリガするのに十分な電圧にフローティングする可能性があります。通常動作では、セルフ テスト ピンを GND に接続してください。

セルフ テストとは、何を行うものですか?  

このテストでは、機械的構造と ASIC の両方がどの部分でも機能していることを確認できます。セルフ テスト機能が有効になっていると、ASIC は機械構造を静電的に作動させる(起動信号を送る)ことでシフトさせ、その結果、加速度出力に変化を引き起こします。このシフトは、Kionix が提供する各加速度センサの製品ごとに異な​るため、仕様書で加速度の変化量を確認してください。

感度

どのようにして、+/-2g の加速度センサの感度が 660mV/g または 819 カウント/g であることを決定するのですか?  

まず、アナログ部品では、部品が動作する供給電圧を知ることが重要です。この例では、3.3V という一般的な電源電圧 (Vdd) を使用します。ほとんどの場合、ゼロ g オフセットは Vdd/2 なので、この例では 1.65V となります。Vdd/2 以上の出力電圧は正の加速度、Vdd/2 以下の出力電圧は負の加速度を示すものとします。0Vは -2g、Vdd (例: 3.3V) は +2g に等しいと仮定することは言うまでもありません。したがって、+/-2g の部品は、(Vdd/2)/g レンジの感度を持っている必要があり、この例では (3.3V/2) / (2g) = 0.825V/g = 825mV/g となります。この方法を+/-2g の部品の開発に使用した場合、いくつかの問題があります。まず、ゼロ g オフセットは正確には必ずしも Vdd/2 ではありません。オフセットのトリミング公差、位置ずれエラー、および温度の影響により、ゼロ g オフセットには公差があります。ゼロ g オフセットは 1.65 +/- 0.10 V かもしれません。もし仮に部品の ゼロ g オフセットが 1.70V であった場合、825mV/g での部品の測定値は最大で 1.94g、最小で -2.06g となります。したがって、加速度の測定値が正確に 2g になることはなく、また部品も真の +/-2g 部品とはなりません。さらに、この方法の 2 つ目の問題として、0V または Vdd (3.3V) の出力測定値が不確定になるという問題があります。2g 以上の加速度はすべて出力測定値が Vdd となり、また 2g 以下の加速度はすべて出力測定値が 0V となります。したがって、加速度センサの出力読み取り値が 3.3V の場合、それが 2g 、3g 、または 5g なのかが分からなくなります。上記のような問題を防ぐために、0.1*Vdd = -2g、0.9*Vdd = +2g とすることにします。これにより、ゼロ g オフセットの公差と温度のばらつきを考慮した、0V および Vdd に対する十分なマージンが確保されます。また、これにより +/-2g という量が常に測定可能であるということも保証されます。この方法の感度の計算は次のようになります: (0.9*Vdd - 0.1*Vdd) / (+g レンジ - -g レンジ)。この例では、(0.9*3.3V - 0.1*3.3V) / (+2g - -2g) = (2.64V / 4g) = 0.66V/g = 660mV/g となります。デジタル部品については、方法は似ていますが、出力ビット数に依存します。たとえば、12 ビットのデジタル部品は 0~4095 の測定値を出力します。上記公式の Vdd に最大測定値 (4095) を代入します。その結果、感度は (0.9*4095 - 0.1*4095) / (+2g - -2g) = (3276 / 4g) = 819 カウント/g となります。

交差軸感度とは何ですか?  

交差軸感度とは、感知軸に対して垂直な軸への加速度(加速度センサ) または回転(ジャイロスコープ) の適用により感知軸に誘導される出力で、感度の割合として表されます。交差軸感度は、Sxy, Sxz, Syx, Syz, Szx,、Szy のように複数あり、1 つ目の添字は感知軸、2 つ目の添字は軸外方向を表します。たとえば、3 軸加速度センサまたは 3 軸ジャイロスコープの場合、X 軸のセンサの交差軸感度の計算は以下のようになります。

交差軸感度

感度とは何ですか?  

加速度センサの場合、感度とは、公称 Vdd と温度時の 入力加速度 あたりの出力電圧またはデジタル カウント値の変化のことを言い、 mV/g またはカウント/g で表します。ジャイロスコープの場合、公称 Vdd と温度時の 入力回転 あたりの出力電圧またはデジタル カウント値の変化のことを言い、 mV/度/秒またはカウント/度/秒で表します。

衝撃

機械的衝撃とは何ですか?  

機械的衝撃は、突然の、または激しい運動や、かかった力によってセンサ システムに大幅な変位が生じることによって特徴付けられます。Kionix 製品仕様書 に記載されている機械的衝撃の仕様値は、公称 Vdd をかけた状態のデバイスで、加速度センサまたはジャイロスコープが仕様内にとどまれる、任意の方向への最大の機械的衝撃です。

ESD 公差とは何ですか?  

加速度センサまたはジャイロスコープは、ESD 公差以下の静電衝撃が適用された後でも仕様を満たします。帯電している人間が発する ESD パルスを使用する「ヒューマン ボディ モデル (HBM)」を指定します。

温度

温度に対するゼロレート出力とは何ですか?  

ジャイロスコープで、全範囲の動作温度にわたる公称ゼロレート出力の最大変化量のことを言います。

内部での温度補正は、エンドユーザーによる温度較正と補正を無効にしますか?  

いいえ。エンドユーザーによる補正または較正は、内部による補正の上から適用できます。各部品に追加の熱試験を必要としないグローバル補正機能を含む部品仕様を要求することによって、コスト削減を実現できます。

温度に対する常温感度からの変動とは何ですか?  

温度変化に伴う常温感度からの変動とは、常温での感度を基準とした、温度変化による感度の変化量のことを言います。変動は、Kionix により恒温室内に加速度センサを投入して測定されます。まず、25℃ で感度を測定します。次に、恒温室が高温 (通常 85℃) になるまで加熱し、2 度目の感度測定を行います。最後に、恒温室が低温 (通常 -40℃) になるまで冷却し、3 度目の感度測定を行います。テストが完了したら、データ分析を行います。 25℃ での感度を、各測定値から差し引きます。感度への変化量を 25℃ での加速度センサの感度で除算し、出力への変化量をパーセント値で表します。3 つのデータ点 (高温、25℃、低温) をグラフ上にプロットし、最小二乗近似直線を行います。結果となる勾配 (単位は %/℃) が、常温 (25℃) 感度を基準とした、温度に対する感度の変動を表します。

温度に対する常温ゼロ g オフセットからの変動とは何ですか?  

温度変化に伴う常温ゼロ g オフセットからの変動とは、常温でのゼロ g オフセットを基準とした、温度変化によるゼロ g オフセットの変化量のことを言います。変動は、Kionix により恒温室内に加速度センサを投入して測定されます。まず、25℃ でゼロ g オフセットを測定します。次に、恒温室が高温 (通常 85℃) になるまで加熱し、2 度目のゼロ g オフセット測定を行います。最後に、恒温室が低温 (通常 -40℃) になるまで冷却し、3 度目のゼロ g オフセット測定を行います。テストが完了したら、データ分析を行います。 25℃ でのゼロ g オフセットを、各測定値から差し引きます。電圧への変化量を 25℃ での加速度センサのゼロ g オフセットで除算し、出力への変化量を加速度 (g または mg) で表します。3 つのデータ点 (高温、25℃、低温) をグラフ上にプロットし、最小二乗近似直線を行います。結果となる勾配 (単位は mg/℃) が、常温 (25℃) ゼロ g オフセットを基準とした、温度に対するゼロ g オフセットの変動を表します。

温度に対するオフセットとは何ですか?  

加速度センサでは、温度に対するオフセットは、動作温度の全範囲にわたって公称ゼロ g 出力の最大変化を指します。

保管温度は何ですか?  

保管温度とは、加速度センサやジャイロスコープを電源の入っていない状態で保管するときの温度で、後で動作温度内で電源を再投入したときに、まだ性能仕様を満たすことのできる温度のことをいいます。

動作温度とは何ですか?  

動作温度とは、加速度センサまたはジャイロスコープが性能仕様に適合する温度範囲のことを言います。